Notion HQでに公開

より多くのことを、より少ないコストで実現する新しいエージェント。

作成者: Akshay Kothari

Notion 共同創業者

要約

本日Notionは、速度と効率を向上させたNotion AI、そして新しい統合クレジットシステムをリリースすることを発表いたします。

  • よりスマートなAuto。アップグレードしたモデルルーターが、品質、速度、コストのバランスが最も優れたモデルに各タスクを振り分けるため、最先端モデルと同等の結果を約90%低いコストで実現します。

  • 効率性を追求した新しいエージェント。Notionエージェントとカスタムエージェントは、より長時間のタスクを実行できる新しいインフラ上で動作するようになりました。コンテキスト管理がよりスマートになり、無駄なステップが減るように調整されたため、複雑なタスクでも的を絞って進められ、クレジットポイントも節約しながら実行できます。

  • お使いのAIをNotionで活用。ChatGPTプランのNotionエージェント接続(現在利用可能)、エンタープライズプラン(プライベートアルファ)でのご自身のモデルキー持ち込み、または改善されたNotion MCPを通じたAIツールの接続が可能になります。

  • 可視性と制御の向上。新しいAIコマンドセンターにより、管理者は使用状況のダッシュボード、クレジット消費上限、エージェントのガバナンスをすべて一か所で利用できます。メンバーも自身の利用状況を明確に確認できます。

  • 進化したクレジットシステム。ビジネスプランおよびエンタープライズプランのライセンスには、Notionがタスクに最適なモデルを選択する「スタンダードクレジットポイント」と、ユーザー自身がモデルを選択したりカスタムエージェントを実行したりする「セレクトクレジットポイント」が毎月含まれます。エージェントの構築を始める前にクレジットポイントを購入する必要はもうありません。管理者はNotionクレジットを追加で購入できます。詳しくはこちら →

AIはかつてないほど急速に進化しています。先月だけでも、Anthropic、OpenAI、オープンウェイトモデルプロバイダーとの提携により、Notionに新たに7つのモデルが追加されました。Notion Agentは、一つのタスクを24時間以上継続して実行できるようになり、これまでの5分間から大幅に改善しました。また、MCPやコネクターを通じてエージェントと接続できるツールの数は、この夏の初めの数十種類から、現在では数百種類に増加しています。

また、皆様がご自身のエージェントのインフラとしてNotionを活用されるケースが増えてきています。Notionの役割は、どのモデルプロバイダーのモデルでも使用できる、モデルに依存しない最適なコンテキスト層を提供することです。

そこで本日、Notion AIをより強力で、より信頼性の高く、効率的なシステムにするために行った改善と、それらを軸に構築した統合クレジットシステムについて発表いたします。

Autoでクレジットポイントの価値が10倍に

モデルが多すぎて、どれを選べばよいか迷ってしまうことも少なくありません。ほとんどのリクエストに対して、デフォルトで高コストなモデルを選択してしまいがちです。Autoは、その作業を代行するモデルルーターです。各タスクを読み取り、品質、速度、コストの面からバランスが最も良いモデルに振り分けます。

20を超えるユースケースでAutoを使ったところ、Opus 5.5やAstraと同等の結果を保ちながら、平均コストを約90%も削減することができました。つまり、クレジットポイントの価値が約10倍になったということです。

Autoは、シンプルなリクエストは高速で効率的なモデルに、分析やマルチステップのエージェント実行など、長く複雑な作業はより高性能なモデルに送信します。また、振り分けたモデルのパフォーマンスや進捗が悪い場合は、Autoは別のモデルに再ルーティングして問題を解決します。

改良モデルがほぼ毎週のようにリリースされています。ユーザーが最新のリリースを都度追うことなく、Notionが新しいモデルを評価し、ユーザーが承認したプロバイダーであればAutoですぐに使用できます。目指すのは、最小限のクレジットポイント消費量で、最良かつ最速の結果を出すことです。そのために、実際のナレッジワークに基づいて常にAutoの調整を行っています。

日常的なナレッジワークにおける各モデルの性能比較は、Notionナレッジボードで確認できます。また、Autoの仕組みについてもこちらで詳しくご覧いただけます。

性能も効率も進化したNotion Agent

Notionエージェントのハーネスを再構築しました。今回で6世代目です。AIの進化に終わりはありません。

AIおよびコアプロダクト部門の責任者であるShirは、先週のチームミーティングでこの新バージョンについてこのようにまとめました。「クレジットポイントを使い切ることなく長時間実行できるタスクに対応するためには、大幅な効率化とセットで提供する必要があると考えていました。」

では、内部では実際に何が変わったのでしょうか?Shirは「少し専門的な話になるかもしれませんのでご注意ください」と前置きしました。

エージェントのアップグレード

  • 長時間のタスクも中断せずに実行。すべてのセッションは、キューベースのWorkerループを備えた専用サービス上で実行されるため、再起動や一時的な障害が発生しても作業が継続されます。これにより、タスクを24時間にわたって実行できるようになりました。

  • コンピュータとブラウザの使用。エージェントは専用のコンピュータで短いスクリプトを作成できます。言語モデルのトークンで処理する場合と比べ、コードとして実行することで、より高速かつ低コストで質の高い結果を得られます。

  • よりスマートなコンテキスト管理。エージェントは長い会話を圧縮し、可能な限り各モデルプロバイダーの標準な圧縮機能を使用します。大規模なツール実行結果は、コンテキストウィンドウを圧迫しないよう外部に退避させます。各ステップで読み込み直す量が減るため、タスクあたりの計算負荷が軽減できます。

  • デフォルトでより安全に。新しい「レビューを実行」モードでは、エージェントがアクションを実行する前に、別のモデルを使用してそのアクションが安全かどうかをチェックします。

  • アプリの高速化。ウェブとモバイルアプリの両方で、エージェントの実行速度が最大75%向上しました。

結果的に、エージェントは開始したタスクの処理量が上がり(インフラ稼働率は99.9%超)、テストでは、カスタムエージェントの実行コストが約30%削減されました。

すでに料金を支払っているAIを活用する

AIの料金を二重に支払う必要はありません。そのため、既にお持ちのAIをNotionで利用する方法をいくつか用意しました。

まず、ChatGPTのサブスクリプションを利用できるようになりました。OpenAIとの提携により、ChatGPT Plus、ChatGPT Pro、ChatGPT GoのアカウントをNotion内で使用できる接続機能を構築しました。まずは個人のNotionエージェントのみとなり、カスタムエージェントには対応していませんが、今後さらに多くのプランやインターフェースに対応予定です。詳細はこちら →

また、エンタープライズプランのお客様向けにご自身のキーの持ち込み(BYOK)機能がアルファ版として提供できることになりました。この発表ができて、大変嬉しく思います。ご自身のモデルプロバイダーのキーを使用したいというご要望は、最近特に多く寄せられていました。この機能のアクセスについては、アカウントチームにお問い合わせください。

最後に、Notion MCPを刷新しました。これにより、ChatGPT、Claude、Grokbot、Museなどのお気に入りのエージェントをNotionに接続し、共有の頭脳として活用できるようになります。エージェントはコンテキストを把握し、重要な情報を記憶し、共有可能な成果物を作成できます。MCPはNotion史上最も急速に成長しているプロダクトであり、お客様から高く評価されているため、さらに投資を強化しました。現在はメモリをNotionに同期できるようになっており、MCP経由のスキルも近日中に提供予定です。すでにMCPを利用している方も、これから始める方も、このプロンプトをエージェントに共有し、その真価をぜひ体験してください。

クレジットポイントの使用状況を把握・管理する

管理者は、何が稼働しているか、誰が何を管理しているか、各機能にどれだけのコストがかかっているかを把握する必要があります。まもなく、これらを一元管理できる新しいAIコマンドセンターが登場します。これまで複数の場所に分散していた機能を統合し、クレジットポイントの使用状況をより詳しく把握し、管理できるようになります。

管理者は、メンバー、機能、エージェントごとのクレジット使用量を一元的に確認でき、ワークスペースが上限に近づくとアラートを受け取れます。また、メンバーやエージェントごとのクレジット消費上限の設定、メンバーが使用できるモデルの選択、カスタムエージェントを作成・一時停止・アーカイブできるユーザーの制御も可能です。メンバーは、付与されたクレジットポイントのうちどれだけ使用したか、各エージェントがどれだけ消費したかを確認できます。

Notion AIの統合クレジットシステム

エージェントができることは以前より増え、Notionエージェント、カスタムエージェント、多くの外部AIツールを1か所で連携できるようになっています。そこで、これらを1つの統合クレジットシステムにまとめます。その仕組みをご紹介します。

  1. ライセンスに含まれる月間クレジットポイントには2種類あります。ビジネスおよびエンタープライズの各ライセンスには、Notionがモデルを選択する作業用に毎月1,500のスタンダードクレジットポイント、ご自身でモデルを選択する作業やカスタムエージェントの実行に使用できる毎月500のセレクトクレジットポイントが付与されます。

  2. 管理者は追加でクレジットポイントを購入でき、その割り当ても自由に調整できます。追加クレジットポイントは、ワークスペースで共有されているカスタムエージェントや、クレジット消費量の多いモデル(Fable、Astraなど)、クレジットポイントを超過した分に充てることができます。

  3. まずは追加料金なしでカスタムエージェントをお試しください。プランに含まれる月間セレクトクレジットポイントを利用できます。

モデルルーターのアップグレードにより、同じクレジットポイント数で、これまでより多くの処理が可能になります。Notionの試算では、大多数のユーザーがクレジットポイントを使い切ることはないと見込んでいます。

こちらの新システムは、本日より新規のお客様向けに提供を開始いたします。既存のお客様は11月2日に新システムに移行となります。管理者の方々には、詳細を記載したメールを別途お送りします。新しいクレジットシステムの詳細はこちら →

皆様と共に作り上げていきます

AI時代を完全に理解することは不可能です。それは私たちも同じです。私たちができることは、AIの効率を高めるための改善を続け、幅広いモデルの選択肢を引き続き提供し、何がどう変わるのか、またそれがなぜなのかを、これからも率直にお伝えし続けることです。

今回ご紹介した改善点の多くは、皆様からのフィードバックがきっかけで生まれました。共に作り上げてくださったことに、感謝いたします。

—Akshay Kothari

よくあるご質問

Notionでの日常的な作業には何を使用すべきですか?

文章作成、要約、質問にはAutoを使用してください。月間のスタンダードクレジットポイントで、こうした日常的な作業はまかなえるはずです。

自分でモデルを選択した場合はどうなりますか?

ご自身でモデルを選択すると、セレクトクレジットポイントが消費されます。クレジットが不足した場合は、管理者がワークスペース用にNotionクレジットを購入するか、Autoに戻すことができます。

カスタムエージェントやルーチンでは、どのクレジットポイントが消費されますか?

作成したカスタムエージェントは、セレクトクレジットポイントを消費します。ルーチンの提供開始後は、ルーチンでもセレクトクレジットポイントが消費されます。消費速度は、作業の複雑さと使用するモデルによって異なります。

チームでカスタムエージェントを多用する場合はどうなりますか?

チームのカスタムエージェントは、他のユーザーが使用する場合でも、デフォルトでセレクトクレジットポイントが消費されます。代わりにNotionクレジットを充当する場合は、管理者に依頼してください。後でクレジットが不足した場合は、追加で申請できます。

NotionでChatGPTのサブスクリプションを使用できますか?

はい。ChatGPT ProまたはChatGPT Plusのアカウントを連携させることで、スタンダードクレジットポイントやセレクトクレジットポイントを消費せずに、個人のNotionエージェントで使用できます。

契約がまだ更新されていない場合はどうなりますか?

11月2日に新しいシステムへ移行し、他のお客様と同様のスタンダードクレジットポイントとセレクトクレジットポイントが付与されます。更新時には、ご契約のプランに基づいてクレジットポイントが設定されます。詳細については、アカウントチームからご案内します。

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