チームワークは、あらゆる職場に不可欠な要素です。
単独で多くの責任を負う人でも、他の人とまったく仕事をすることがないということはありません。ですから、チームワークは身につけなければならない重要なスキルなのです。
チームワークは効率を高め、絆や連帯を深めますが、それはチームワークが適切に行われた場合に限ります。また職場では、チームワークは必ずしもうまくいきません。コラボレーションのスキルを身につけるためには、努力と継続的な成長が求められます。同じプロジェクトに数十人が取り組んでいる場合は、ことさらそうです。
健全なチームワークスキルを持ったグループは、個人が成功するために必要な独立性を保ちながら、協力して働くことのメリットを大きく活かすことができます。さまざまなスキルとその向上の仕方について詳しく学ぶことが、成長への第一歩です。
チームワークスキルとは
チームワークスキルはグループの生産的な関わり方を助ける、対人関係のソフトスキルです。チームワークスキルの例としては、コンフリクトマネジメント、リスペクト、アクティブリスニングなどがあり、それぞれが会話やプロジェクトを円滑に進めるのに役立ちます。
うまく連携して働くグループは強力なチームワークスキルを持っており、そこには直接的な相関関係があります。ただし必要なスキルは、どんなチームで働いているのかによって変わってきます。たとえばソフトウェア開発チームでは、一緒にコードをデバッグするためのコミュニケーション能力と忍耐力が求められるかもしれません。またプロダクトチームなら、互いに批判的にならずにアイデアを出し合うために、自己認識と共感力を高める必要があるかもしれません。こうしたスキルはすべて、チームの共通の目標につながります。
すべてのグループが備えるべき10のチームワークスキル
チームビルディングスキルは、生産的なコラボレーションを推進する優れた素養です。このスキルは、グループが革新を起こし仕事を進めていく中で、メンバーが他の人と協力して仕事をし、同僚が職場における評価や心理的安全性を感じられるかどうかを左右します。
以下はどのチームにも不可欠な10のスキルです。
1. コミュニケーション
コミュニケーションがリストのトップに挙げられているのは、それが単にチームワークを向上させるのではなく、チームワークに不可欠なものだからです。個人が情報をサイロ化してしまうと、他の人はToDoリストから誰が何をしたのか明確に把握できず、混乱や間違い、ひいては対立につながることもあります。
独立して作業をしている時もグループで共同作業をしている時も同じように、チームメンバーは明確かつ頻繁に自分の情報や考えを伝える必要があります。でもそれによりコミュニケーションが過剰にならないよう、絶妙なバランスをとることが重要です。ノンストップのチャットメッセージは仕事の邪魔になるかもしれないし、あまりに会議が多いと貴重な時間が奪われます。コミュニケーションスキルは、その加減を会得するのが難しいのです。
2. アクティブリスニング
アクティブリスニングは、話し手と聞き手の両者に有益なコミュニケーションスキルです。アクティブリスニング、つまり積極的に相手の話に耳を傾けることは、相手が次に何をしようとしているのかではなく、相手がいま何を言っているのかに集中することです。
アクティブな聞き手は、ボディランゲージやアイコンタクト、うなずきなどの非言語コミュニケーションジェスチャーを使って、しっかり聞いていることを示します。また、聞いたことを繰り返して、理解を確かなものにします。こうした聞き方は関係者全員に安心感を与え、誤解を回避します。
3. 尊重
チームメイトは特別に仲良くならなくとも、うまくやっていくことができます。お互いを尊重して、言い合いではなく解決策に目を向ければいいのです。
相手を尊重するチームメンバーは、困難な状況においても否定的な反応をせず、自分と異なる意見に対しても敵意ではなくオープンな態度で臨みます。これは特にマネージャーにとって重要な意味を持ちます。メンバーは尊重されなければ、努力するのをやめたくなったり、アイデアを共有したりしたくなくなるかもしれないからです。重要なのは、建設的なフィードバックを行い、感情的なリアクションを避け、互いの違いを尊重することです。
4. 対立の解決
対立は避けられませんし、健全なことでもあります。建設的な対立は、相反する考えを浮き彫りにします。それにより、新しい働き方を試し、枠にとらわれずに考え、最終的に成長するようチームに促すのです。これは言うなれば、フラストレーションを感じて会議を早めに切り上げるのか、そのフラストレーションがどこから来るのかについて生産的な会話を始めるのかの違いです。
対立解決のスキルに長けたチームプレーヤーは、批判的にならずに耳を傾け、問題を先延ばしにせずにその場で対処し、解決策に注力します。また、合意に至らなかった場合は、互いに敬意を持って妥協点を交渉する方法を知っていなければなりません。
5. 説明責任
チームがいかに強いかは、所属する個人の強さ次第です。全員が自分が終わらせるべきタスクに対して責任を持ち、間違いが生じた場合はそれを認めるようにすれば、衝突は少なくなります。責任のなすり合いをするのではなく、間違いや失敗に対して正直になることが肝心です。
説明責任はまた、プロジェクトマネージャーなどのリーダーの介入を待たずに過失の責任を負うことも意味します。誰しも失敗することはありますが、自分の失敗を認めれば、それ以降は問題を防ぐことができます。そしてこのようなコミュニケーションを行えば、それが先例となってチームのワークフローが円滑になっていきます。
6. 分担
優れたリーダーは、1人のメンバーが過剰なタスクを抱えることがないように、作業負荷を適切に分担するやり方を知っています。また、適切に仕事を分担できるチームメンバーは、抱えている仕事が多すぎる場合、そのことを認識しています。過剰な作業ボリュームに「NO」と言えることはミスや過労を防ぎ、それにより仕事に支障を及ぼすことも防ぎます。
役割や責任を明確に配分し、全員の余力についてオープンにコミュニケーションをとり、計画ツールを使用して作業の分担を視覚化することで、良いスタートを切ることができます。
7. 問題解決
チームが日々取り組む問題は、新しいメンバーがツールに確実にアクセスできるようにするといった単純なものから、共同でプロジェクトのロードマップを作成するといった複雑なものまでさまざまです。問題解決のスキルは、お互いの領域を邪魔することなく、そうした問題をチームとして乗り越えるのに役立ちます。
健全に問題を解決するグループは、全員が考えや意見を共有した上で、進むべき道について合意することができます。また、阻害要因が発生した場合には、ソリューション志向のアプローチを取ります。
8. オープンマインド
優れたチームメンバーの最も優れた資質の1つはオープンマインド、つまり他者の違いを理解して尊重し、そこから学ぶ能力です。オープンマインドな人は、洞察を拾い集めることに加え、よりインクルーシブで安心できる職場環境作りにも貢献します。
オープンな姿勢がなければ、物事がうまくいかなかった時に、他の人の提案を心から受け入れたり、相手の視点を理解したりすることはできません。頑固な人が揃ったチームは、各々が自分のやり方に固執し、前進するために必要な洞察力に欠けている可能性があります。
9. 自己認識
職場における緊張やストレスは、しばしば感情的な反応を引き起こしますが、それを表に出すか否かはメンバー次第です。自己を認識していると、自身の感情の流れを意識して、自分が厳しい反応をしていることに気づくことができます。
自分に正直になり、自分がどんな時にイライラするのかを知って、自分の長所と短所を正確に理解しましょう。仕事が多すぎたり、仕事に適したスキルやツールがないのなら、それを認めてもいいのです。最終的には、それを伝えることでチームでの問題発生を防ぐことにつながり、自分自身について新しい学びを得ることができるでしょう。
10. 信頼
信頼の構築は時間がかかり、他の多くのスキルが組み合わさって可能になるものです。チームメンバーは、しっかりとしたコミュニケーションを維持し、お互いを尊重して、対立を冷静に乗り越えることから始めるとよいでしょう。責任を持って仕事をし、自分のミスに説明責任を持つことも、信頼を築くのに役立ちます。
チームメンバーの間に信頼がある時、他の人がタスクを遂行し、間違いや問題があれば認め、問題解決を手伝ってくれることを、メンバーは知っています。この信頼関係を構築することが、共同作業を避けずにお互いを頼りにする生産性の高いチームへの鍵となります。
チームワークスキルを向上させるには
ソフトスキルはシンプルに見えるかもしれませんが、定義が難しいため、しばしばハードスキルよりも向上が難しいことがあります。プロジェクト管理の方法論やコーディングスキルはそういった講座を受講すれば学べるかもしれませんが、より信頼されるチームメイトになるには、実際の職場での努力が必要です。
チームワークスキルを向上させるためのヒントを、以下にいくつか紹介します。
目標を設定する: 何を目指しているのかがわからなければ、変化を起こすことはできません。目標を設定し、一度に多くをやろうとせず、スキルをひとつずつ身につけるようにしてください。もしかしたら、あなたはこれまで結論を急ぐ傾向が強く、人の話に積極的に耳を傾けてこなかったのかもしれません。会話によく注意を払い、相手の言うことをくまなく吸収するよう心がけましょう。
フィードバックを受ける: ソフトスキルについて率直なフィードバックを求めると、傷つくこともあるかもしれません。説明責任を果たしたり、対立を解決したりするのがあまり上手くないと言われるのは、誰しも嫌なものです。しかし弱点というのは単にチャンスのある領域なのです。信頼できる友人や同僚に手伝ってもらって、改善の余地があるチームワークスキルを特定しましょう。
他の人を観察する: あなたのチームには、並外れた傾聴スキルを持っている人や、対立の解決に長けている人がいるかもしれません。その人がどのように状況に対処するかを観察して、その習慣を模倣してみてください。やがて、そのスキルはあなたにも自然なものになっていきます。
履歴書にチームワークスキルを記載する方法
ソフトスキルは、現在の仕事に不可欠なだけではありません。将来、転職する際にも極めて重要となります。コミュニケーションや問題解決のスキルにより、他の応募者より優位に立てるかもしれません。省略せずに記載しましょう。
履歴書にチームワークスキルを記載する方法は次のとおりです。
関連するスキルを含める: 応募する企業が重視する価値観を調査し、それらに合致するスキルを含めます。たとえばインクルーシブであることに誇りを持つ組織であれば、常にリスペクトを忘れずオープンマインドでいる能力が自分にあることを強調します。
事例を用いる: ソフトスキルをリストアップし、それぞれについて簡単な説明を加えます。組織やイベントをオーガナイズするスキルを強調する場合は、実際に自分が行った例を挙げてください。
簡潔に述べる: 長いリストを書き連ねるのではなく、重要なスキルと事例をいくつか選んで書きましょう。チームワークの質は履歴書のほんの一部にすぎません。書きすぎると不自然にその点を強調しているように見える可能性があります。
Notionでチームを整理しまとめる
プロジェクトを適切に計画し、タスクを委任し、進捗状況を確認するグループは、より効率的に作業し、高品質の成果物を提供します。そのようなチームには、日々の仕事をサポートしてくれるプラットフォームが必要です。
Notionでは、多様なテンプレートとツールのライブラリを活用して、情報が整理整頓された状態を保つことができます。ロードマップの作成や生産性の高い1-on-1のミーティングの開催、チームページやWikiの作成方法についてもぜひご参照ください。あなたのチームにきっと良い変化が生まれるでしょう。

